懐かしの名車をカタログで振り返る・・・旧車カタログコレクション(web版) |
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三菱 1998 ランサーエボリューションX(GF-CP9A型) |
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1998年に三菱から発売されたランサーエボリューションX(GF-CP9A型)です。1992年に4代目ランサーをベースとしたランサーエボリューションが発売されてから、ほぼ1年ごとにモデルチェンジされ、この時点で5代目ランサーベースのエボ5となりました。大きなタイヤやブレーキを収めるためにエボ5からは3ナンバーのワイドボディとなり、その迫力あるスタイルからエボXは今でも人気が高いクルマですね。
さて、三菱ランサーエボリューションといえばスバル・インプレッサWRXと並んで、世界中に熱狂的なファンを持つ日本の代表的なハイパフォーマンスカーです。ライバル関係にあるこの2台はお互いに毎年性能アップを続け、WRC撤退後もその勢いは続いていますね。先行き不透明で自粛ムードが日本中に蔓延している今日ですが、この2台はこれからもずっと今の路線を突き進んで行ってほしいものです。
それにしてもこのエボリューション5、ガンダムチックなスタイルが際立っていますね。当時、仕事の関係で三菱自工の水島工場にちょくちょく出入りしていたのですが、発売前のエボXを初めて見たとき、これが日本向けランエボの新型だとは思いませんでした。エボWまでは、派手とはいえまだまだ控えめで、いかにも“羊の皮をかぶった狼”という雰囲気がありましたが、これはもう“狼の皮をかぶった狼”、つまり狼そのものですね。三菱自工の方からこれがもうじき発売されるエボリューションXだと聞いたときには、思わず笑ってしまいました。個人的には歴代ランエボの中でも、エボXがもっとも“ランエボらしい下品さ”を備えていると思います。
そういえば、当時の三菱には、エボXに勝るとも劣らないぐらいの“下品さ”を備えたクルマがたくさんありました。ギャランやレグナムのスーパーVR-4、それにFTOやミラージュアスティのバージョンR等、三菱デザインが際立ったエアロパーツで固められた特殊グレードが台数限定で次々と世に送り出されました。カタログはいろいろといただきましたが、それらの実車にはほとんどお目にかかったことがありません。ランエボの台数限定車はすぐに予約でいっぱいになりますが、これらの台数限定車は本当に限定台数を生産したんでしょうかね?ちょっと疑問です。
相変わらず自動車業界も全然元気がありません。こんな時こそ、“三菱らしい下品さ”をフル動員して、見ただけで思わず笑いが出るようなクルマを出して、世の中を明るくしてほしいものですね。昔はRVRにランエボのエンジンを積んだグレードを出したりしていましたから、コテコテのエアロで固めたRVRエボリューションなんていうのも面白いかもしれませんね。
ランサー・GSRエボリューションX(GF-CP9A型)
全長×全幅×全高 : 4350×1770×1415mm
ホイールベース : 2510mm
車両重量 : 1360kg
エンジン : 直4DOHCターボ 1997cc 280PS
(2011年4月17日記)
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