懐かしの名車をカタログで振り返る・・・旧車カタログコレクション(web版)






スズキ 1998 アルトワークス(HA22S/12S型)


 1998年にスズキから発売された5代目アルトのホットモデル、アルトワークス(HA22S/12S型)です。5代目アルトは2000年のマイナーチェンジ時にワークスが廃止されたので、このモデルが最後のアルトワークスとなり、その後は役目をKeiワークスへ譲ることとなりましたね。

 さて、アルトワークスは1987年に2代目ベースで初めて登場し、そのときのDOHCインタークーラーターボエンジンの出力が64PS規制の発端となりました。従ってその後、代を重ねても出力こそ向上されませんでしたが、徐々に熟成されて軽ホットモデルとして根強い人気を誇っていましたね。
 三菱のミニカ・ダンガンやダイハツのミラ・TR-XX等のライバル車も実に賑やかで、軽自動車と言えども乗ってみるとその運転の楽しさに魅了されてしまうクルマが各社から販売されていました。個人的にはこれらのクルマは良く走りすぎて、“楽しい”よりも“怖い”と感じていたものでしたが・・・。

 久しぶりに今の軽ホットモデルはどうなっているんだろうかと、現行のKeiワークスをスズキのホームページで確認しようとしたら、あれっ、Keiが載っていない。なんと2009年の9月末で生産終了したとのこと。全然知りませんでした。ならばワークスはアルトに戻ったのかと思ってアルトを見てみると、アルトにもワークスというグレードはありません。どうやら消滅していたみたいです。
 それならライバル車は?ということで三菱のホームページを見てみると、なんとミニカが載っていない!今年の3月末でミニカが生産終了となっていたなんてびっくりです。

 個人的に軽自動車にはあまり興味がないこともあり、自動車雑誌を立ち読みするときでも軽のニュースはしっかり読んでいないということもありますが、ここ数年でずいぶん軽自動車の世界も様変わりしたようですね。

 相変わらず64PSのターボエンジンを積んだ車種は用意されているようですが、当時のアルトワークス等と比べると車重が大体200kgぐらい重くなっているようです。以前知人が乗っているエブリィワゴンを運転したときには、これがアルトワークスと同じ64PSのターボエンジンを積んでいるクルマだとはとても思えませんでしたので、他の“軽ホットモデル”の運転感覚はどうなんでしょうね。

 それにしても今の軽自動車って、どのメーカーのものも似たようなクルマばかりのうえ、びっくりするような価格のものが多いですね。そんな今の軽自動車ではありますが、ホンダのアクティ・トラックには少々惹かれました。T360時代から続いている“農道ポルシェ仕様”は今も健在なんですね。766,500円かぁ。ちょっと無理だな〜。

アルトワークス・RS/Z(HA22S型)
全長×全幅×全高 : 3395×1475×1450mm
ホイールベース : 2360mm
車両重量 : 670kg
エンジン : 直3DOHCターボ 658cc 64PS

(2011年5月21日記)




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